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&Critiques Blog (Arts&Books)

“Arts&Books” で美術鑑賞と読書会をさらに楽しむために
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11ヶ月で55作の名著を読む会 第06回
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    11ヶ月で55作の名著を読む会(多読会)の第06回12月5日(土)に実施しましょう。
    下記のテキストのうち、理想的には5作すべて、標準で必読3作(◎)を読んできてください。参加条件は1作以上の読了(今回はゴーゴリが最短)。
    多読が目的のため、精読の必要はなく、浅い読みでも斜め読みでもかまいません。会合も、とくに発表者を立てず、参加者全員の簡単な感想を聴きながら歓談する形式をとります。
    全11回に参加必須というわけではなく、参加したい回だけに参加でもかまいません。

    【 日にち 】 12月5日(土)
    【 集 合 】 16:45に高田馬場駅BIGBOX前
    【 場 所 】 高田馬場駅周辺の喫茶店など(参加多数の場合は会議室)

    今回のテーマは、パロディやパスティーシュを含んだ意味での「コピー」
    ただし、テーマは便宜的なもので、これについて歓談・議論するわけではありません。
    今回のテキストは下記のとおり。
    ◎ ゴーゴリ「外套」(岩波文庫ほか)
    ◎ セルバンテス「ドン・キホーテ」(岩波文庫前編だけや岩波少年文庫抄訳も可)
    ◎ 二葉亭四迷「浮雲」(岩波文庫ほか)
    ○ ユイスマンス「さかしま」(河出文庫ほか)
    ○ アーヴィング「ガープの世界」(新潮文庫ほか)
    第03回〜第05回の会合の進めかたは下記のとおり。
    「クロスレビュー」→「1作目のあらすじ」→「1作目について歓談」→「2作目のあらすじ」→……→「5作目について歓談」→「次回のための連絡」
    5点満点で採点するクロスレビューをもとに、各作品についてなぜその点数なのかを意見交換するのが軸。同じ作品について「2」の人もいれば「5」の人もいて盛り上がります。

    全11回のテキストは、こちらのExcelファイルを参照(随時更新)。

    参加希望のかたはinfo@artsbooks.jpまでご連絡ください。
    一年生・二年生以上・他大生・院生・社会人etc.、どなたでも歓迎します。


    外套    ドン・キホーテ    浮雲
    | 多読会 | 00:00 | comments(6) | trackbacks(0) | - | - |
    ■ 第06回の見開きの冒頭

    オリジンはいつも「コピー」にある。そして、オリジナルなものはいつも、メジャーなものの「パロディ」にもなる。今回の必読3作には近現代小説の完成とともに失われた可能性が溢れている。近現代の読者はこれらを読んでメタと思うだろう。しかし、これらはむしろあまりにもベタにコピーに取り組むゆえにこそ突き抜けているのだ。
    | Arts&Books | 2009/12/15 2:56 AM |

    ◎ ゴーゴリ「外套」

    ペテルブルクの役所の位の低い役人アカーキイ・アカーキエヴィチは、間抜けだが真面目な役人だった。通りで窓からごみが捨てられる瞬間にその下を行きかかったり、ズボンの裾紐がほどけているのにも気づかない。役所ではどんな敬意も払われずからかわれ、清書しかできないため永久の清書係となったのであるが、彼ほど自分の職業を生きがいとして満足していた者はなかった。清書をするときの顔には愉悦の表情が浮かんでいた。だが人生はうまくいかない。極寒のペテルブルクでは必需品の外套が、繕えなくなるまでぼろぼろになってしまったのだ。大変な思いをしながらも貧しい生活に堪え、ようやく手に入れた新しい外套を着て幸せな気分で歩いていると、今度は強盗に盗まれる。偉い役人に直接探してくれるように頼むが叱責され、あっけなく熱病にかかって死んでしまう。しかし彼はペテルブルク中で噂される幽霊となり、あらゆる人から外套を剥ぎ取るのだった。(マキ)
    | Arts&Books | 2010/02/09 3:47 AM |

    ◎ 二葉亭四迷「浮雲」

    主人公の内海文三を中心とした人間模様、心理描写を媒介とした社会風刺劇。世間の目、他人の心情を妄想まじりに深く考えるが、無駄なプライド、臆病さゆえに何もできない文三。役所勤めをしていたが免職となり、心寄せるお勢からも次第に愛想を尽かされる。一方、自分の欲望に忠実に行動し、前へ進む本田。「課長の犬」と椰喩されもするが、出世頭である。俗物的アプローチでお勢の心も引き寄せる。理屈としてはどちらの生き方もそれなりに筋が通っており、優劣を問うことはあまり意味を成さないだろう。しかし「成功者」本田、「落伍者」文三という現実は誰の目にも明白だ。価値観、理屈は無限にあるが、そこから生じる現実は今も昔も一つだ。四迷は日本文学における「言文一致」実践者のはしりである。また、この浮雲を書く際には落語家の初代三遊亭円朝の口演筆記を参考にした。そういった意味ではこの作品の歴史的価値は疑いえない。ただ、それを楽しめるかどうかは読者の文学的素養、感性次第だろう。(ハラ)
    | Arts&Books | 2010/02/09 3:48 AM |

    ○ ユイスマンス「さかしま」

    退廃は現実から関係ない行為だろうか、違う。退廃は現実との強固な結びつきゆえに退廃なのだ。「さかしま」に描かれている耽美と退廃。その圧倒的描写に読者は酔う。しかし、冗長に思えるこのテクストに時に挿入される一場面。無限とも思えるような退廃の描写の中で照射される一筋の「現実」の光。膨大な注、華美な「装置」の向こう側に見えるものを読者は逃してはならない。美酒に溺れては酒の本当の味はわからないのだ。(コミヤマ)
    | Arts&Books | 2010/02/09 3:49 AM |

    ○ アーヴィング「ガープの世界」

    およそガープの世界での出来事は性の問題に端を発している。特殊な出生。フェミニストに祭り上げられた母。男女問題、浮気、不倫。ガープ一家の不幸な事故。問題を抱えた人々との交流や抗争。銃殺という最期。事件とは、起こるか起こらないかで言えば起こるものであり、事態とは、どちらに転ぶかと言えばより悪い方に転ぶものである。しかしその割にはこの作品は暗くない。ひどい出来事の瞬間にも、何か笑いを誘われてしまうのである。(フクマ)
    | Arts&Books | 2010/02/09 3:50 AM |

    ◎ セルバンテス「ドン・キホーテ」

    ドン・キホーテの夢は直接セルバンテスの夢でもある。すなわち(騎士道)物語に生きること、そして、成功することである。成功の秘訣を求めるなら「ドン・キホーテ」を読むといい。50歳になっても諦めないこと、夢を見続けること、行動すること、と容易に読み取れるだろう。僕らはドン・キホーテに対していつも都合よく肯定的な読み方をしてしまう。よく見ろ。その胸に大きな夢を抱えていようとも彼の遍歴とは結局のところ山賊行為でしかないのだ。人を襲い、人の積荷を奪う。多くの場合は返り討ちにあい虐げられる。まったく、悲しくなってしまうほどに弱い。それでも結局のところ彼の夢は叶ったと言えるのだろう。だがよく見ろ。その成功は大勢の人に愚弄される形としてのそれでしかなかったではないか。遍歴の終わりに、彼は過去を否定するように自分が狂っていたことを認め、正気を取り戻す。どうしたんだ。らしくないじゃないか。こんな男のことを僕らはそれでも愛してやまない。(マナイ)
    | Arts&Books | 2010/02/10 2:58 PM |










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